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§15 勝者型の親について

親子の間では、普通対立はつきものと言われています。
その時の親の対応の仕方は、勝者型・敗者型・動揺型・勝負なし型の四つのタイプに分けられます。
 勝者型タイプの親は、対立したとき、親がすべて解決策を決めて親の言うとおりに子どもを従わせます。
子どもがその解決策に従わない場合は、従うまで力ずくで説得します。
 この場合は親が勝ち、子どもが負けです。
相手が勝ち自分が負けた時、その人間は勝った人間を好ましいとは思いません。
親が勝てば、子どもは親に不満を感じます。解決策を押しつけられた子どもは、それを実行したいという自主的な気持ちが持てないのです。
もしここで従わなかった場合、親の罰が怖いので『そうせざるをえない』という気持ちで従ってしまうことになり、不満を感じながら行動するわけです。
だから親に対してよい感情を持つ訳がないのです。
これは決して親子関係でなく、人間関係すべてに言えることでしょう。
 「親の権威、権力」を使って子どもに何かさせようと強制した場合、
子どもが自らを律すること、
また責任感を学ぶチャンスを
奪ってしまっているといえます。
例えば、親の見ているところではよい行動をし、
見ていないところでは親の意に反する行動をする、といった子ども等が
その例と言えます。
自分より力のある人が何かを自分に押しつけてきたとき、
人間のとる反応は、大体次のように分類されます。
反抗、恨み、報復、嘘をつく、つげ口、弱いものイジメ、負けず嫌いになる、従順、ご機嫌とり、新しいことをやるのを恐れる等、
親が勝ってばかりいると、
以上のようなものを子どもの中に植え付けていることになります。
親の押しつけに対する子どもの対応は戦闘性(反抗・恨み・報復等)と従順性(従順・ご機嫌とり・新しいことをやるのを恐れる等)
とに大きく分けることが出来ます。

 親の言うなりに育てられた子ども達が、大変多くなったと感じられます。
親が勝ち子どもが負けている状態は、親にとって都合がいいし、よい子なのかもしれません。
でもここで考えなくてはならないことは、
その子どもが大人になったとき、自立(自律)をしていない、
自主性のない人間になってしまうのではないかということです。

2019.03.17:[親業会員情報]

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